中学受験「夜遅くまでかわいそう」は本当か?親子喧嘩よりずっといいはず

揃いの制服

中学受験を目指すとなると、そのための塾に通います。受験が近づいてくるにつれ、小学生にしては驚くような時間まで塾で勉強する日が多くなります。それを指して「かわいそう」という他人もいるし、親自身も不憫に思うかもしれません。でも…家より塾の方がいいこともあります。

1.「苦しい」けど「楽しい」

ウチの子が夜10時過ぎまで塾に居残り始めたのは、5年生の後半。
本来の授業ではなく、漢字テストの居残り追試のためでした。

「小学生なのに10時過ぎるなんて…」と当時の私は心配で、一刻も早く連れ帰ろうと塾のロビーでやきもきしていたのですが。
10時過ぎてもなかなか1階まで下りてきません。

たまりかねて教室のある3階まで様子を見に行くと…。
ウチの子も含めた男の子数人がキャッキャッと楽しそうに声を上げています

「なんだ、楽しそうじゃん」とロビーに引き返す私。
しばらくして、追試が終わったらしく、男の子の群れが階段を下りてきます。
「じゃあなー」「またなー」「気をつけろよー」「お前もなー」と声をかけあいながら。

その集団の中の我が子。
お友達といる間は元気いっぱいだったのに、お迎えの私と目が合うなり、足取りが急にふらふら~っとなって、蚊の鳴くような声で「ママ…疲れた…」と
ああ、やっぱり、しんどいんだw

ただ、お友達と一緒にというのは、苦しくても楽しいものだと思います。
その後、うちの子は塾で気が合う友達とのお付き合いが深まり、6年生からは自分で塾に居残ってました。

2.塾で夜も含めて過ごすメリット

学習塾で、夜遅くまで過ごすにはメリットがあります。
単純に、家庭で、親子で角突き合わせて喧嘩する可能性が物理的に減ります
そんな消極的な理由だけではまだ不安というお母さんのために、さらに2点、夜塾で過ごすメリットをお伝えしたいです。

2.1 塾友と一緒に集団で目標に向かう体験

スポーツや習い事なら、夜遅くまで練習するのが美談なのに。
中学受験だけ「かわいそう」なのもおかしな話ですよね。

野球やサッカーなどでもナイター照明のある施設で夜も練習ということもあるでしょうし。
フィギュアスケートなんか、通常のスケートリンクの営業時間外に貸し切り練習しますからもっと過酷ですよ。

それでも、何かレベルの高い目標に挑むプロセスに意味があるんですよね。

家庭でたった一人で机に向かっているよりも
塾という勉強の練習場で、競技仲間と一緒に頑張っている方が励みになるし、共通の体験がよりお友達との仲を深めてくれるでしょう。

夕食も塾で取りますから(「塾弁」ですね)、連帯感は強まります。

廊下でサボっていたりして、先生からお説教食らうのもご愛敬。
(塾の先生も息抜きくらいは大目に見てくださいますが、他のお子さんのご迷惑とかだと叱られます)。

集団で目標までの努力をする体験を積んでいると思えば、「かわいそう」とも言えないと思いますよ。
そして、それは中学以降にも活かされます。

2.2 入学後も学校生活に馴染むまでスムーズ

ウチの子は振り返ってみれば本当にスムーズに中学生活に馴染めました。

反対に、最近、塾に行っていないお子さんで進学校に馴染むのに苦戦したというご家庭のお話を聞くと、「通塾経験って結構大事なんだな」と思います。

普通に中学に進学する場合でも「中一クライシス」はあります。
小学校では学校生活全体を担任の先生が見てくださいますが、中学では教科担任制となり、担任の先生とのつながりは希薄になります。

通学圏が広がり、登下校が体力的にも心理的にも負担になります。
違う小学校区から初めて顔を合わす同級生もいます。

受験の段階で大手塾に通っておくと、まず教科担任制に既に慣れておくことができます。
電車やバスで通塾するのも経験済み同級生にも塾友がいて顔合わせ済みです。

受験前日まで、塾のペースで勉強するのに慣れているので、進学校に入っても学校からの課題でつまずく可能性は低い…か、もしつまずいても、塾でそうだったようにさっさと先生と相談してペースを整えることができるでしょう。

私の知人のご家庭は、ご両親も優秀で、お子さん本人も優秀なので塾通いらしい塾通いもしないまま、家庭勉強だけで最難関校に合格。
ところが。
その最難関の進学校での学習ペースが、そのお子さんにとって量が多く、負担に感じるのだそうです。

天才肌のお子さんだと思うので、集団のペースで分量を決めてしまわれるのが負担なのかもしれません。

ウチの子は凡人で、通っている学校も身の丈に合った中堅校です。
小学生での塾で、偏差値に応じたクラスで、集団で課題を出されることに従順に過ごす経験があったので、中学進学後でもあまり生活に大きな変化を感じることなく、スムーズに移行できたと思います。

3.家庭で過ごすデメリット

反対に、これくらいの年齢のお子さんが、ずーっと家庭にいることのデメリットもあると思うんです。

3.1 親子喧嘩をせずに過ごせますか?

小学5.6年生となると、第二次反抗期に差し掛かってますよね。

この年齢までだって親子喧嘩する場面はあったでしょうし、喧嘩しつつも親子をやっていくことで絆が深まってきたともいえるでしょう。

しかし、第二次反抗期以降は、親から離れていくプロセスも考える必要があります。
お子さんによっては、部屋に閉じこもったり、親と口きかなくなったりするでしょう。

それが自然だと思いますが。
それを家庭でやられて、黙って受け入れるのも親にとってしんどいところ。
つい、子どもの占めた扉をこじ開けがちに

最初に小さないさかいが起きて。
次に、家にいる子どもがムスっとふてくされてる。
すると、親もカチンときて口を出してしまう。

後半については、家で親子が顔を突き合わせていなければ回避できた部分ではないでしょうか。

親子で角突き合わせてイライラするより、「外の世界で揉まれてこーーい」というのも健全な回避策だと思いますよ。

3.2 家庭なら心豊かに過ごせますか?

今やいつでもどこでも利用できてしまうのがスマホ
また、大抵のお宅にあるのがゲーム

ウチに関しては、地方住まいのせいか、小学生にスマホという雰囲気もなく、ゲームもやりたいという意思表示もなくそのままです。

ただ、ウチが運のよい例外なのだろうな…という気もします。
皆さん持ってますものね…。

学習塾に通わず家庭に居たとして、これらに時間を取られることなく、家族だんらんが存分にできるかはどうでしょう?

実は私自身がパソコンでネットしがちな傾向があるので自戒の念も込めて書きますが。
親の方が、スマホなどで自分の関心事についてネットに向かいがちだったりもしないでしょうか。
(私もそうなので気を付けないと)

家にいても、親子それぞれスマホやネットで会話もない…
それなら、学習塾で生きた人間(先生)や友達と勉強している方が、心豊かな時間ではないでしょうか。

まとめ

中学受験をするとなると、夜遅くまで塾で過ごすようになります。
それを「子どもなのにかわいそう」と責める風潮もあります。

でも、実際12歳の子どもと現代社会の環境で過ごしてみてどうでしょう?
子どもは12歳すぎて第二次反抗期に入りつつあり、親からの距離を取り始める時期です。
一方で、家庭の中にはスマホやゲームなど孤独に楽しむツールだってあります。

親子で同じ空間に居ても、ほどよい距離が取りづらく、それがいたずらに喧嘩に結びついてしまいがち。

学習時間が足りないという親の焦り、親とは別の人間関係を求める子どもの気持ち、何より当面の目標である中学受験を突破する学力の獲得。

これらを考えれば、夜遅くでも学習塾で授業や自習して過ごして、無駄な喧嘩は避けてイイ!と思います。

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