大学生の仕送り・生活費。平均額と節約法!

スタート

この春から下宿される大学生も多いでしょう。家庭からの仕送り、そして生活費はいくらかかるのでしょうか。そして節約する方法はないでしょうか。新入生だけでなく、既に仕送り生活を送ってらっしゃる方にも参考になりそうな内容をまとめています。

1.データで見る「仕送り」「生活費」の金額

日本学生支援機構が実施したデータを見てみましょう(詳細は後述します)。
大雑把に言えば、大学生活では学費込みで年間約230万円の費用がかかり、約150万円が家庭からの仕送りです。

収入と支出の表は下記のとおりです。

↓学生の収入について(学費込み)

家庭からの給付 149万3600円
奨学金 39万3100円
アルバイト 37万0200円
定職収入・その他 4万4300円
230万1200円

↓学生の支出(学費込み)

学費 110万9600円
食費 28万4600円
住居・光熱費 47万1300円
保健衛生費 3万8200円
娯楽・し好費 15万6900円
その他の日常費 16万0400円
222万1000円

独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)による、2018年の調査結果です。隔年実施なので最新では2020年に実施はされています。ただ、2021年3月現在集計中だそうです(しかも。結果が出ても2020年はコロナ禍の真っ只中で特殊なデータになりそうですが…)。

日本学生支援機構の名前にピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、
昔「育英会の奨学金」ってありましたよね。その奨学金事業を受け継いでいる団体です。

類似の調査は他にもあるかもしれませんが、ここは公的な団体なので、この調査結果が政府の教育政策の資料になるそうです(文科省のサイトの方からも日本学生支援機構へのリンクがあります)。
また、新聞や雑誌、ネット記事で紹介されることも多いものです。
当サイト以外でも目にされた方も多いでしょう。

さて。当サイトでは、ここからどう節約できるかをざっと見ていきます!

【出典】日本学生支援機構:学生生活調査
https://www.jasso.go.jp/about/statistics/gakusei_chosa/index.html

2.節約するなら…?

お子さんが大学生の間は支出が大きく家計の厳しい時期です。
どうすれば乗り切っていけるでしょうか。

なお、親の側には少しお得な制度があります。税が少し安くなるのです。

お子さんが19歳以上23歳未満であれば扶養控除が63万円受けられます。一般で38万円ですから、この時期の子どもを抱える家庭の経済的負担が大きいことへの配慮でしょう。
所得税率20%のご家庭では、概ね63万円×20%=12万6000円税が軽くなります。

【出典】国税庁:No.1180 扶養控除 https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1180.htm

所得控除と税については過去記事があります。これを機に「ふるさと納税」などの節税策に挑戦するのもいいですね

「○○控除で税がお得になる」ってどういうこと?納税額の決まり方
年末調整や確定申告に向けて「税をお得にする裏ワザ」などの情報があふれる季節です。ここでは、表面的な「裏ワザ」だけでなく、もともとの課税の仕組みをご説明します。これを知ると、いわゆる裏ワザも理解しやすくなり、さらにご自分に最適な節税方法も見つ...

条件があえば学費の減免制度が受けられることもあります。これについては条件など改めて別の記事にします。

さて、ここでは、学費以外についての支出について、お子さんのライフスタイルの中で節約できないか考えていきます。

2.1 自炊!自炊!自炊!

節約、そして健康のために自炊をしましょう!
これは学生生活を卒業しても同じです。
社会人になっても家庭を持っても、自炊というスキルを持っておいて何の損もありません。
ぜひ学生時代から自炊を習慣づけましょう。

上記の調査結果では食費が年間約28万5000円でしたから、月に2万4000円弱です。

「節約レシピ本」をAmazonで検索してみると、「ひとり暮らしで月2万円」「一週間(昼夜)1500円」などというタイトルが目につきます。
私自身が主婦としてこの手の情報に接してみて「現実にはなかなか……」とは思いますがw

むしろ、今の学生さんの月2万4000円は頑張っている方だと感じます
だって食事を外食にしてしまうとすぐにオーバーしてしまいますからね(夕食を800円の定食にしているだけで、800円×30日=2万4000円です)。

自炊を基本にすべきですが、一人暮らしビギナーがいきなり特別な節約料理にチャレンジしなくても大丈夫です。まずは、食べ慣れている好物から取り組んでいきましょう。普通の自炊でも十分節約なのは以下の記事で述べています。

頑張らない普通の自炊でこれだけ節約!汎用データを「見える化」してみた!
節約のための自炊って特別なことをしなくてはならないと思っていませんか? いえ、普通にしてても外食よりかなりお得です。では、どのくらいお得なのか? 「普通の」そして「あなたの」場合がどうなるか参考になるデータを揃えてみました! 1. 「節約...

そして各種節約レシピで工夫してみましょう。ゲームのようで楽しいですよ。

2.2 帰省は友達と?

帰省するにも交通費がかかります。

安さだけを追求するなら高速バスでしょうか。
繁忙期を避ければ東京大阪間が5000円を切るような料金で行けるようです。
ただ、安全面に不安があるのと、私自身バスが苦手なので、あまりお勧めはしませんが……(個人的な理由でスミマセン)。

JRはどうでしょうか。
全く特急を使わなければ、在来線だけの運賃で移動できます
例えば東京大阪間8910円です。もっとも10時間以上かかりますが……。
ええ、私が学生時代に何度もやっておりましたw しんどいっちゃしんどいですが、時間のある学生が武勇伝を作りがてらなら思い出深い楽しい時間だと思います。

【参考】JRおでかけネット 東海道・山陽新幹線各駅間の運賃・特急料金早見表
https://www.jr-odekake.net/guide/img/shinkansen_ryoukin.pdf

「青春18きっぷ」を遣えばもっとお得かもしれません。
期間は限られますが、在来線なら一日乗り放題で5回分が1万2050円です。この5回と言うのは同時に複数人でシェアしてもOKです。
一人で往復する(2回乗る)と片道約6000円です。

お友達一人と往復誘い合わせて4回分として使うなら、12050÷4=約3000円。
地元で同じ方面に進学する友達と高校からずっと仲良くするか、進学先で同郷の友達を見つけるか。
旅は道連れ、ともいいます。仲間で過ごすのも楽しいですよ、きっと。
あ、18歳以外でも使っていいんですよw

【参考】JR東海 青春18きっぷ
https://railway.jr-central.co.jp/tickets/youth18-ticket/

航路があるならフェリーもお得かもしれません。
東京と徳島をむすぶフェリー、2等洋室では1万2730円ですが(これもお得かと思いますが)。
4人部屋のルームチャージが1万2000円です。何人で利用しようと同じお値段なので、4人で誘い合わせれば一人3000円ということになります。

【参考】オーシャン東九フェリー 4月改定後運賃表
https://www.otf.jp/dcms_media/other/4%E6%9C%88%E6%94%B9%E5%AE%9A%E5%BE%8C%E9%81%8B%E8%B3%83%E8%A1%A8.pdf

私が京都で大学生だった頃。北海道出身の友達が敦賀と小樽を結ぶフェリーを使ってました。片道32時間!ですw
私も北海道旅行で乗りました。ゲームセンターとか内部で時間を過ごしやすいような工夫もありますし、友達と一緒で小説など読みたい本なんかを持ち込んでいたらそれなりに時間は経ちます。
揺れないなら作業もできるでしょう(大型船なのでほぼ揺れは感じませんでした)。

北海道の友人も使っていた飛行機。近年は格安での便もあります。
高速バス同様、私自身が安全面に不安を感じるのでここでは詳しく述べません、どうかご容赦を。

2.3 下宿・家具など子供に贅沢を覚えさせない

下宿などの住環境については、どうしても譲れない条件はおありかと思います。
女子学生なら治安面もご心配でしょうし、男女問わずアレルギーがあるから畳の部屋は不可ということもあるでしょう。
火の不始末を考えればIHの方が安心ですし。

ただ、必要もなく豪華な部屋や設備は避けるべきだと思います。
学生時代は、大手を振って貧乏暮らしができる時期です。
ここで貧乏ライフスタイルをしっかり経験しておくべきです。

FPから老後を迎える人へのアドバイスで「生活レベルを上げない」というものがあります。
年功序列だと定年間際に高給を得る人も多いですが、その収入を前提にしたライフスタイルでは老後資金がもちません。
そして多くのFPが難しいと感じるのもここです。
人間は一度贅沢を覚えてしまうと生活レベルをなかなか落とせないのです。

私の学生時代の友人に、実家が中小企業のオーナー社長でとても裕福な人がいました。
オートロック付きのマンション住まいなのは女子学生なので当然だったのかもしれませんが。
家具とかも凄くて……、本人の趣味もあって猫脚のロココ調。全体に「少女マンガのお嬢様のお部屋」な感じでした(お蝶夫人とか姫川亜弓さんみたいな)。

しかし、その後、リーマンショックなどの時期にお父さんの会社が倒産してしまいます。
彼女本人はとても優秀な人で知的専門職で軽く1千万円を越える年収がある立場でしたので(医師とか弁護士とかそのへんです)、ご実家の会社を支えるのに「何千万円も」資金援助したそうです(でも、残念ながら倒産してしまったので水の泡になってしまいました)。

もっともこれは昔の話で、彼女はその後も順調にキャリアを築いていますし、けして食いっぱぐれはしない立場なんですが……。
ライフスタイルは学生時代と変わらず、庶民からすると「へえ」な感じです。彼女にとってはその贅沢が当たり前で変えられないのでしょう。
稼ぎも大きい代わりに、出て行く額も大きく、FP的には改善すべき点もあるように見えます(彼女に限らず富裕層は富裕層でバランスを取るのが難しいケースも多いようです)。

年収1千万を軽く越える職業についたとしても、親兄弟など家庭の状況などでどんな出費があるか分かりません。
ましてや普通のサラリーマンでは経済的基盤はさらに脆弱です。
そして、いくら稼いでも出費が多ければ手元にお金は残りません

今から金銭感覚を養う年代のお子さんは、節約を美徳とするライフスタイルをしっかり身につけておくべきです。
将来へのリスクヘッジであり財産です。

3.まとめ

日本学生支援機構によると、下宿する大学生については学費込みで220~230万円のお金が動きます。

学費とそれ以外の生活費の内訳は上記の通りです。

食費の金額を見ると。おそらくどの学生さんもある程度自炊していそうな数字です。
健康維持の面でも、生涯にわたって必要なスキルだという意味でも、自炊するのはマストでしょう(当ブログでも近日中に自炊術を記事にする予定です)。

交通費は、在来線やフェリーがあります。学生さんで時間があれば、時間と引き替えにお金を浮かせることができます
チケットによっては、お友達とシェアすることで更に安く上がることもあります。

私は個人的にお勧めしませんが、高速バスや飛行機という手もあるかもしれません。

住居や設備、家具などについて。必要以上に贅沢を覚えるべきではありません。本棚なんてカラーボックスで十分ですよw
それは生涯にわたってそうです。人間一度身についた生活レベルを落とすのは難しいことです。

学生時代は大手を振って貧乏ができる時期です。
安全面で必要なものを揃えてあげれば、それ以外がみすぼらしくともけして「かわいそう」ではありません。
きちんと質素に「始末して」暮らせるようにするのは、親からの最後の「躾」かもしれません。

 

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